研修セミナー特別企画 パトリシア・ディーガン先生のご講演【第2報】

久留米大学 坂本明子

「リカバリーとは何か」を知ろうとしたとき、多くの方はパトリシア・ディーガンさんの「リカバリー」について見聞きされたと思います。パトリシア・ディーガンさんは、10代の頃、統合失調症と診断され、入退院を繰り返し、それでも、あきらめずリカバリーしていく中で、学び、必要性を感じたリカバリーアプローチをいくつも作り上げ、取り組んで来られました。今回、 そのディーガンさんからお話しを伺える貴重な機会を設けることができました。 ※第1報の内容はこちらをご覧ください。

本企画は、3本の動画で構成されています。(時間にして合計2時間です!)
第1話は、ディーガンさんご自身のリカバリーストーリーです。発病した時のこと、タバコとコーラ、そしてべッドに横になるだけの暮らし。そのような毎日からどうやって抜け出し、リカバリーの旅を始めたのかを語ってくださっています。
また、ご自身の体験からわかったリカバリーのために役に立つこと、特にご自身が開発された「パーソナルメディスン Personal medicine」についてお話しくださっています。
第2話は、現在取り組まれている活動のうち、「メディケーションエンパワーメントMedication Empowerment」についてお話しいただいています。メディケーションエンパワーメントとは、薬を用いたエンパワメントの方法で、目標へ向かう助けとなる薬を用いながら、自分の望む人生を手に入れるためのガイド付きのプロセスのことを言います。自分のリカバリーのためにいかに薬を活用していくのか、そこでの精神科リハビリテーションに従事する方への姿勢についても助言くださっています。
第3話は、日本からの質問にお答えいただきました。質問を寄せてくださったのは、一般社団法人 北海道ピアサポート協会 矢部 滋也さん、久留米大学 内野俊郎先生、やきつべの径診療所 夏苅郁子先生です。質問はどれも興味深いものです。例えば、ピアサポーターの価値について、あるいは精神科リハビリテーションにおいてディーガンさんへの取り組みをいかに参考にできるか、リカバリーを信じない専門職へのアプローチについてといったものです。合計6つの質問に、ディーガンさんはとても丁寧にお答えくださっています。どの回答も考えさせられる内容です。
いずれも示唆に富んだ内容となっています。どうぞ、ご病気の経験をした方やそのご家族や関係者、またピアサポーターや多くの専門職の方々など多くの方に見ていただき、未来の可能性を広げていただきたいと思います。

<申し込み>愛知大会HP(https://www.japr28.com/partaker/)まで