Japanese Association of Psychiatric Rehabilitation

ご挨拶

第6代学会長の就任にあたってのご挨拶

日本精神障害者リハビリテーション学会|会長 伊藤 順一郎

 平成27年1月9日に行われました常任理事会の決定を受け、これから3年間、学会長をお引き受けすることになりました。
蜂谷英彦先生、岡上和雄先生、江畑敬介先生、野中 猛先生、田中英樹先生といった、錚々たるかたがたの後任ということで、大変身の引き締まる思いです。
 
もとより、私一人では何にもできません。学会員の皆様の積極的な参加が、学会の活動の高まりにつながります。
ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、2月13日に開かれました、第2回の理事会では、本学会のミッション(使命)とは何か、ということが話されました。そして、

「精神障害のある人々がすべて、ふつうの市民として、地域社会の中であたりまえに暮らしていくことができるようになる、そのために必要な活動を展開することが学会のミッション(使命)である」

と、意見の集約がなされました。

それでは、このミッション(使命)を具体的にするために、学会として出来ることはどんなことでしょう。理事会では、以下のようなことに取り組めるのではないかと考えました。

 第一は、医療、保健、福祉、就労、そして、ピア活動なども含む、包括的な支援の実践の向上に資する研究活動を奨励することです。ここには個々の支援活動についての研究ばかりではなく、面としての地域社会を支える包括的な支援システムのあり方に関する研究も含まれるでしょう。

 第二は、効果的な良い実践の普及に努めることです。研修を充実させることは、このために大変重要なことだと考えます。

 第三は、精神障害のある人々のリハビリテーション、リカバリーの旅を支えるための制度設計や政策提言に貢献することです。そのためには、我が国の実践や研究ばかりでなく、広く世界の活動から学び、どのようにしていくことが良いのかについて、考え、検証していく態度をもち続けることが大切でしょう。

 そして、第四は、当事者・家族・実践家・研究者・市民の対話の場を創設することです。そこで語られた内容は、生の声として尊重され、学会活動全体に反映されていくことでしょう。

このような観点も踏まえ、私たちは、今年度、以下のような取り組みを展開していこうと思います。

1月、2月も含み、年5回、理事会を開催し、学会活動の基盤を整えます。
第23回高知大会への全面的な協力を行い、多くの人々が集い、対話を重ねる、実りある大会としたいと思います。特に、学会シンポジウムの準備には、理事会として早期に取り組み、充実した内容にしたいと思います。
学会誌の論文が、若手研究者の業績としても認知されるよう、日本学術会議への登録に取り組みます。
査読体制、編集体制を見直し、学会誌の質の向上に努めます。
優れた研究活動に送られる「野中賞」の選考をすすめ、受賞者には、高知大会でのプレゼンテーションの機会を設けたいと思います。これは、「野中賞」の研究内容を広く学会員の皆様に知っていただきたいからです。
優れた実践活動に送られる「ベスト・プラクティス賞」の選考をすすめ、受賞者には、高知大会でのプレゼンテーションの機会を設けたいと思います。これも、「ベスト・プラクティス賞」の実践内容を広く学会員の皆様に知っていただきたいからです。
今年は、韓国ソウル市において、WAPR(WorldAssociationofPsychosocialRehabilitation:世界精神障害者リハビリテーション学会)が11月2日~5日の日程で開催されます。日本語での発表も検討されているようですので、学会員の多くの参加が出来、ネットワークが広げられるよう、情報提供などに取り組みたいと思います。
ホームページのリフォームを端緒に、学会の広報活動のありかたを見直し、役に立つ情報をさらに学会員の皆様にお送りできるようにいたします。
来年度の第24回大会の候補地を早急に定め、円滑な大会準備が出来るようにいたします。なお、25回大会(H28年度)はほぼ内定しており、近々、正式にアナウンスすることが出来るかと思います。

 以上のような次第です。

研究者、実践家ばかりでなく、当事者や家族も、あるいは地域精神保健医療福祉に関心のある市民も参加し、多様な意見を重ね合わせることのできる、豊かな学会活動が実現できたらと思います。皆様との対話を楽しみにしております。

日本精神障害者リハビリテーション学会|会長 伊藤 順一郎

ito-sensei

著書[編集]
『SSTと心理教育』 中央法規出版、1997年(鈴木丈との共著)。
『分裂病とつき合う-治療・リハビリ・対処の仕方』 保健同人社<シリーズ・こころの病気を治す>、1998年。
(改訂新版)『統合失調症/分裂病とつき合う-治療・リハビリ・対処の仕方』 保健同人社、2002年。
『統合失調症-正しい理解と治療法』 講談社、2005年。
『家族で支える摂食障害-原因探しよりも回復の工夫を』 保健同人社、2005年。
『地域ケア時代の精神科デイケア実践ガイド』 金剛出版、2006年(安西信雄他との共著)。
編・監修[編集]
『援助技法の実際』 星和書店<精神科リハビリテーション>1、1995年(後藤雅博、遊佐安一郎との共編)。
『あせらず・のんびり・ゆっくりと-病気・くすり・くらし 統合失調症を知る心理教育テキスト当事者版』 全国精神障害者家族会連合会<ぜんかれん号外>、2001年(土屋徹他との共編)。
『地域保健におけるひきこもりへの対応ガイドライン』 じほう、2004年(監修)。
訳書[編集]
デボラ・ベッカー、ロバート・ドレイク著 『精神障害をもつ人たちのワーキングライフ-IPS:チームアプローチに基づく援助付き雇用ガイド』 金剛出版、2004年(大島巌、松為信雄との共監訳)。
*wikipedia より

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